カンボジアで特許が取得しやすくなります

５月４日、日本国特許庁は、カンボジア工業手工芸省と会談を行い、日本国特許庁と工業手工芸省との間で、カンボジアにおける特許の取得を容易にするための協力を開始すべく覚書に署名しました。この協力は、日本で審査を経て特許となった出願に対応する出願について、カンボジアでは実質的に審査無しに早期に特許とするものです。

カンボジアは、高成長を維持しており、現在では200社以上の日系企業が進出しています。このため、日本からの特許出願が増加することが予想されています。
しかし、カンボジアに出願された300件以上の特許出願のうちほぼ全てが未着手状態となっています。

今回の覚書きは、日本で審査を経て特許となった出願に対応する出願について、出願人からの申請により、実質的に無審査でカンボジアでも特許を付与するというものです。
これにより、出願人は、日本で登録された特許と同様の特許をカンボジアでも早期に取得することが可能となります。

日本特許庁は、今後も同様の協力を、審査体制が十分に整備されていない他の新興国にも拡大させることで、我が国企業のより円滑な国際事業展開を支援することを表明しています。

しながわ特許意匠商標事務所